中小企業診断士2次試験に再挑戦します。

学びの記録

2023年1月12日、中小企業診断士2次試験の敗退を知り、
それからのひと月半、振り返りを続けてきました。

事例ごとの振り返りは、10月の試験終了後の早い時期に再現答案を作っており、
その過程で、何を考え書いたのかまで記憶が甦り、スムーズにできました。
ただ、再現答案づくり自体は苦行でした。
当日の思考を辿るうちに、自分の浅さが見えてしまったからです。

この試験の本当の厳しさ、怖さみたいなものをこの時感じました。
結果が出るまで何が起こるか分からないので、受験生らしく期待はしていましたが
「これで通っていたら申し訳ない」という気持ちも正直ありました。
そして2次試験敗退となりました。

技術的な面も足りなかったですが、それで終わらせず
あの時見えた、自分の浅さについて振り返ってみよう。
壁ともいえる、自分に足りなかったものについてゆっくり考えてみよう。
と決め、学習を始める前に、自分自身をコンサルすることにしました。

それからは、場に赴いて話を聞く、資料を見る、動画やブログ、本を読む
タイムラインを眺めるなどしました。
同じ境遇の方、合格した方、すでに活躍されている方、
たくさんの情報を浴びました。

学習に関係することだけでなく、お店に行けば働く人の動きを観察したり、
隣のテーブルの会話が耳に入ってくるのでそのまま聞かせてもらったり、
そういう人間観察もしてみました。

いろんな人がいて、世の中は回っている。
不惑はとっくに過ぎても、まだ何も見えていないのだ。
「関係者」ではない人たちをたくさん見て、勉強に浸かっていた自分を俯瞰できました。

仕事にも重要な基礎力も鍛え直そうと思いました。
本棚の奥にあった本や、良いと聞いた本を読んだり、
説明会で見せてもらった受験問題集に取り組みもしました。

長く社会人やってきて、経験で何とかできることも多くなりましたが、
基本を疎かにしない。
当たり前のことを当たり前と思わない。
初心忘るべからず。凡事徹底。

そして、「勉強」だけではなく、広い意味で学ぶこと。
どういう人になりたいか?をいつも考え、
そのために毎日少しずつでも高めようとし続けること。
その積み重ねこそが財産になり、すべてに顕れるのだと気づきました。
すでにおじさんですが、これが振り返りで得た最大の収穫です。

もはや中小企業診断士の勉強とは離れているかもしれませんが、
「世に貢献できる人になるために、まず自分からすこしずつ変えていこう」

という気持ちになれ、とてもすっきりしました。

中小企業診断士の2次試験に当てはめると、
手書きの答案のみで判断される一発勝負ゆえ、誤解されがちですが、
答案から「その人」を読み取ろうとしている
とても深い試験だと思います。
キーワードが書ければよいものではない。

現役診断士や合格者のツイート、ブログ、実際にお会いできた方、
そういう方たちを見て、個人的な印象ですが、
試験では人となりも見られていたのではないか?と思いました。
皆さん雰囲気を持っていて、積み重ねてきたものがオーラになっているようでした。

答案からそこまで分かるものか?と思うでしょうが、
「困りごとを相談する相手がこういう人なら、社長も心強いに違いない」
ということです。

私の場合、このように「考え方」が腑に落ちたことで、幹ができました。
学習方針や生活サイクルも、自ずと見直しができました。
細かい話は別の機会に譲りますが、こうして
あとはやるしかない。
という心境になれたのです。

ほらっち先生が以前動画でおっしゃっていた、
「徹底的な振り返り」ができたと納得しています

「負けたことがある」ということがいつか大きな財産になる。
という名言があります。
今年リベンジを目指す全ての方にとって
大きなチカラになっている言葉です。私も同じです。
タキプロさんの多年度合格者の方たちの動画も、とても心にしみました。
改めて感謝申し上げます。

私は令和3年度に中小企業診断士の初受験をして、
結果は1次試験の3科目合格のみで敗れました。
その時は、なぜこの資格に挑戦したいと思ったのか?
から考え直し、モチベーションの再点火をしました。
続く令和4年度、残りの4科目を合格して1次試験を突破。
2次試験に挑みましたが、ここでも敗れました。
悔しい気持ちはありましたが、それは横に置いて
1次の時とは違う、このような振り返りができたことは
良い機会をいただけたのだ。と思っています。
1次と2次で異なる角度から攻めてきて、本当に人間を磨く資格だと思います。

そして今年、令和5年度の試験に再び挑みます。
妻からは、「今年で決めることを願っています」と静かな喝を入れられました。

リベンジに挑む皆さん、お互いに全力で挑み、結果を勝ち取りましょう。
そして、さらにその先へ進みましょう!

お読み頂き、ありがとうございました。
ふくちよ(クライフ)

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