
『幸せになる勇気』
まさに劇薬。
今まで自分が悶々と感じていたことに対して、ズバズバと哲人が答えていく。
核心を突いた言葉は切れ味鋭く、なにもそこまで…と感じ、この本の中で哲人に(悩みを)斬られていく青年と読者である自分も同化していく。
前作の『嫌われる勇気』同様に、このやり取りに自分も参加している感覚になる。
中で最も「斬られた!」と感じた部分は、
「幸せになりたい」と「楽になりたい」は全く違うのだ
というところ。
言葉の意味として分かっていても、生き方の本質を突いていて、ズバッときた。
幸せになるための献身的な働きかけこそが、「愛すること」なのだと哲人は言う。
そして、愛し続けるには勇気や信念がいる。
もちろん、愛することの最初の一歩を踏み出すためにも、勇気が必要だ。
だから、幸せになる勇気。
完結編と謳うだけに、このやり取りにも「終わり」が来るが、それは哲人も言っているように、清々しいもの。
未来は見えないからこそ、いま、ここからを大切に未来を作っていこう。
そこには「運命の主人公にもなれる」という希望があるのだ。
哲人はそう語りかける。
最後にもう一つ、印章的だった言葉を紹介します。
これからどうするか。
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