今晩、うちには晩御飯がない。
というメールが来ていたことに、職場を出てから気づいた。
金曜の夜になんと非情な。
だったら寄り道しようと、
初めてのラーメンやさんへ行くことにした。
オープンキッチンで、「らしくない」店内。
全席カウンターでそのキッチンを囲んでいるから一体感がある。これならどこに案内されても、キッチンが見えて楽しい。
そして、店員のお兄さんお姉さんは、
手際がいいけど事務的ではない。何から何までいい雰囲気。
チケットを渡して待つ間、目の前で炙っているチャーシューを眺めていたら、やってきた！
スープを一口、ウマイぞこれは！
柚子が香るアッサリしたスープ。遅くまで働いてたおじさんには、この優しい味が体全体にじんわりしみわたる。
しみわたる。
ラーメン食べて癒されたと感じたのは、おそらく初めて。
喉ごしのよい麺と共に、優しいラーメンだ。
そして、一緒に頼んだタレごはん。
胚芽米入りで、これも優しい。
脇の漬物はもろみのような味がして、よく混ぜて味変させると
アッサリしたラーメンがこれまた進む。
右に座っていたのは若い女性会社員風。
左は右よりやや年上の、職場の同僚風の女性二人組。
女性客が多いのも不思議じゃない空間なのだ。
本当に美味しいものをいただいたあとは、体がゆるむ。
それだけリラックスできたわけであって、
店をでて、しばし放心状態であった。
ごちそうさまでした。
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