フレンドリーなサービス

隣の駅に、4月に駅ビルができた。
そこに、神奈川県人ならみんな知っている老舗書店が出店した。
小さいころからそのお店にはお世話になってきた。そんなブランドへの信頼感から、
隣の駅とはいえ、近くにできたことがうれしかった。
行くのが楽しいというイメージがあるから、今日も、買い忘れた本を探しに寄ってみた。
しかし、店員の態度がどうも事務的だ。フレンドリーじゃない。
図書カードで買ったとき、残額がゼロになったカードをどうしますか?とも聞かずに
黙って回収されてしまった。
そして、閉店間際で片づけ入っていたからなのか「袋なしでもいいですか?」と聞かれ
思わず「はい」と答えたら、輪ゴムで閉じて渡された。
こんな書店って

比較として挙げるのは、わが街にある一軒の書店。
ここは、言っちゃあ悪いが昔は本当に我慢して使っていた。
駅前のいい場所にありながら、ふらりと立ち寄る気になれない雰囲気。
通勤経路で買い損ねた本を、帰宅時に駅前の書店で探す。どこの町でもあることと思うが、
「この店で買わなきゃならないのか」と損した気分になるくらい、我慢して使っていた。
しかし、数年前に大リニューアルを行い、今やガラリと変わった。
リニューアル当初は、店側の意気込みからか、教育されすぎている店員の
マニュアル過剰遵守接客がうっとうしかったが
それは、今までのやる気のなさを挽回しようと頑張っていたのかもしれない。

今、この店で図書カードを使うと、残高がゼロになったら必ず「どうしますか?」と聞かれる。
集めている趣味はないので、そう聞かれてもいつも「処分してください」と答えているのだが、
これが普通の会話ではないか?

だって、ゼロ円でもそのカードは私のものだから。

中には「いらないに決まってるだろ」と怒る人もいるかもしれないが、
当たり前かもしれないことでも、一呼吸おいて相手にちゃんと聞く。
そんなテンポでコミュニケーションが成り立ち、フレンドリーさが培われるのだ、と思う。

あのブランド書店では、使用済みカードは黙って回収するというマニュアルでもあるのだろうか。

それくらいは聞いてから処分してほしい。
そして、閉店間際だからってめんどくさがらずに袋を出してほしい。

ブランドへの愛着も、現場がフレンドリーじゃなければもろいものだ。

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