パケ買いをめぐる攻防

暑い日が続くと、いろいろな果物が出回ってくる。

菓子パン界は、そんな季節感を巧みに捉えた果物風の製品を出してくる。

といっても、そのまま果物を使うような贅沢をすると、価格がとんでもないことになる。

そこで、雰囲気を味わってもらうために編み出されたのが

パッケージで買い手の想像力に訴えるという方法だ。

これで買ってしまうことを「パケ買い」と呼ぶ。

==========================

変化球から入ってみよう。

あんみつはじめました (Pasco 2007.7)

パッケージの賑やかさと、タイトルの素直さに、気がつけば手にとっていた。

右上に断面図が載っているが、それだけでは物足りず、想像が妄想に変わり、

自分の目で確めなくては気がすまなくなっていた。

うちに帰り、ワクワクしながら封を開けたら・・・写真のようなパンではなかった。当然だ。

完全なパケ買いで評価は無印。あんみつはパンになろうとしてはいけない。

=========================

夏の果物といったら、マンゴーでしょう。

マンゴーのパン (フジパン 2006.7)

「マンゴークリームを生地で包み、マンゴー風のパンにしました。」というのがミソ。

さらに「これは、果実のマンゴーではありません。」と書けば、勝手な想像が招くクレーム対策も万全だ。

あとは封をあけたものだけが味わえる、想像力の世界でマンゴーに酔いしれる・・・

これもパケ買いしてしまった時点で勝負あり。当時の記録によると、やはり無印だった。

マンゴーは掌くらいの大きさのものが一玉、外国産でも200円以上する。宮崎産ならウン千円だ。

そういうフルーツなのです。

==========================

さらにフジパンはこの夏、マンゴーで攻めていた。

夏フルーツ マンゴーメロンパン (フジパン 2006.7)

メロンパンについては後日書くつもりだが、このパンだけは今ここで紹介しておかないと。

当時の評価は○。中味を見せてくれた分だけ、買うほうも納得感があった。

みなさん、パケ買いには気をつけましょう。

==========================

■■パン・アーカイブの評価は、購入価格と

食後の感想とのバランスで勝手に決めたものです■■

◎(うまかった!出会いに感謝。見つけたら押さえておきたい)

○(ふつう)

無印(これでこの値段はナシでしょう。企画倒れ)

コメント

タイトルとURLをコピーしました