暑い日が続くと、いろいろな果物が出回ってくる。
菓子パン界は、そんな季節感を巧みに捉えた果物風の製品を出してくる。
といっても、そのまま果物を使うような贅沢をすると、価格がとんでもないことになる。
そこで、雰囲気を味わってもらうために編み出されたのが
パッケージで買い手の想像力に訴えるという方法だ。
これで買ってしまうことを「パケ買い」と呼ぶ。
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変化球から入ってみよう。

パッケージの賑やかさと、タイトルの素直さに、気がつけば手にとっていた。
右上に断面図が載っているが、それだけでは物足りず、想像が妄想に変わり、
自分の目で確めなくては気がすまなくなっていた。
うちに帰り、ワクワクしながら封を開けたら・・・写真のようなパンではなかった。当然だ。
完全なパケ買いで評価は無印。あんみつはパンになろうとしてはいけない。
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夏の果物といったら、マンゴーでしょう。

「マンゴークリームを生地で包み、マンゴー風のパンにしました。」風というのがミソ。
さらに「これは、果実のマンゴーではありません。」と書けば、勝手な想像が招くクレーム対策も万全だ。
あとは封をあけたものだけが味わえる、想像力の世界でマンゴーに酔いしれる・・・
これもパケ買いしてしまった時点で勝負あり。当時の記録によると、やはり無印だった。
マンゴーは掌くらいの大きさのものが一玉、外国産でも200円以上する。宮崎産ならウン千円だ。
そういうフルーツなのです。
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さらにフジパンはこの夏、マンゴーで攻めていた。

メロンパンについては後日書くつもりだが、このパンだけは今ここで紹介しておかないと。
当時の評価は○。中味を見せてくれた分だけ、買うほうも納得感があった。
みなさん、パケ買いには気をつけましょう。
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■■パン・アーカイブの評価は、購入価格と
食後の感想とのバランスで勝手に決めたものです■■
◎(うまかった!出会いに感謝。見つけたら押さえておきたい)
○(ふつう)
無印(これでこの値段はナシでしょう。企画倒れ)
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